プロジェクトの内容
155トンの大型変圧器を430kmにおよぶ長距離輸送した事例です。当社所有の貨車「シキ801」を使用し、変電所の最寄駅まで鉄道輸送を行い、その後240型シュナーベル式トレーラに積み替えて輸送しました。一般道の輸送では、橋梁の通行対策として、橋の上に仮橋を架ける「オーバーブリッジ補強」や、橋を下から支える「下部補強」を実施しました。

プロジェクトのポイント・こだわり
1. 当社のみが保有する特大貨物用貨車「シキ801」で実現した大型変圧器の輸送
430kmにおよぶ鉄道輸送を担った「シキ801」は、大型変圧器の輸送が可能です。最寄駅まで鉄道輸送を行うことで、トレーラによる一般道での輸送を最小限に抑え、大型変圧器の輸送を実現しました。

2. 橋梁の対策工事を限られた時間で実施
橋梁を通行するため、2箇所の対策工事を行いました。1箇所目は「オーバーブリッジ補強」、2箇所目は3径間に「下部補強」を実施しました。通常、下部補強を行う場合は作業前日には設置し、後日撤去する例が多いですが、今回は輸送当日の17:00~翌朝6:00の間で設置し、トレーラ通過後に撤去を完了することが求められました。過密なスケジュールの中、30名を超える人員が詳細な計画を確実に実行し、予定時間内に無事完了することができました。


3. 万全な交通規制対策で輸送作業を実施
オーバーブリッジ補強工事や低速で走るトレーラでの輸送作業のため、一般道の一時通行止めが必要でした。道路情報板による事前告知、関係する協会へ交通規制の周知や迂回のお願いなど、事前の周知活動を実施しました。輸送当日は45名におよぶ誘導員が一般車両の広域迂回の案内にあたり、万全な交通規制のもとで輸送作業を無事終えることができました。
利用した機材

- シキ車(写真:シキ801B1)
- 当社のみが保有する特大貨物用貨車です。
積載重量240トン用と160トン用の2両を保有しています。

- 240型シュナーベル式トレーラ
- ドイツ語で「くちばし」を意味する語からシュナーベル式(schnabel)と呼ばれます。
長い車両長と多くの軸数により、道路、橋梁への負荷を軽減しています。
関連サービス紹介
業界のトップランナーとして、独自の車両や貨車で最適な輸送をご提供します。