発電所で作られた電気は、複数の変電所を経由して家庭や工場に届けられます。変電所は電圧や周波数の変換、送電の振分けや遮断など、安定的な電力を供給するために重要な役割を持つインフラです。
当社は、独自に開発した車両や貨車を所有し、さまざまな輸送手段を組み合わせ、全国各地の大型変圧器を運んできました。今後も国内の変電設備の輸送を通じて、社会インフラを支えていきます。
特徴
1. 当社保有の貨車(シキ車)による輸送
当社は鉄道輸送用貨車である「シキ車(※)」を保有しており、100トンを超える大型変圧器の輸送において、貨車輸送と一般道を走行するトレーラ輸送との複合提案ができる国内唯一の企業です。鉄道を利用し、陸上輸送を最短にすることにより、橋梁・道路への負荷を軽減した環境にやさしい輸送を実現します。
「シ」は大物(重量品)、「キ」は積載荷重25トン以上であることを示します。

2. 伝承と開発、トップランナーであり続ける
「コロ曳き」は古代から伝わる重量物を移動する方法ですが、現代でも行われています。クレーンを使用できない大型変電設備の据付工事において、当社は「コロ曳き」に代わる新しい方法として「スライド工法」を開発し、油圧リフターを導入することで作業人数の削減・作業時間の短縮を実現しました。伝統の技術を継承しながらも常に新しい工法を開発し、他社の追随を許さない業界のトップランナーであり続けます。

3. 一般道の輸送を可能にする技術力
大型変圧器を輸送する際には、詳細な輸送路の調査と計画が求められます。中でも、橋梁を渡れるか否かは重要なポイントです。橋梁に強度不足があった場合は、官公庁と協議しながら、橋の上に仮橋を架ける「オーバーブリッジ工法」や、橋を下から支える「下部補強」などの対策を行います。
当社の豊富な実績と知見を活かし、最適かつ安全な輸送方法をご提案します。

利用する機材例

- 100型トレーラ
- 100トンの変圧器を輸送することを想定し、NX商事と共同開発したトレーラです。橋梁など道路への負荷を軽減するために車両を軽量化し、長距離輸送を可能にしています。

- 240型トレーラ
- 最大240トンの変圧器を輸送することができる、当社だけが保有するトレーラです。変圧器輸送における国内最大の積載量を誇ります。