プロジェクトの内容
高速道路の鋼製附属物(鋼製屋根)を撤去する工事の事例です。通行止め期間を最小限に抑えることが求められたため、トンネルの天井板撤去工事で実績のある「トレーラジャッキシステム工法」を採用しました。この工法は、クレーンを使用できない条件下でも作業を可能にします。また、トレーラ上で部材の撤去から運搬までを完結し、1日あたりの作業時間と全体工期を短縮することができました。

プロジェクトのポイント・こだわり
1. ジャッキシステムの改良
「通行止時間内での完了」「撤去部材の重心位置と横移動」「高さ制限」など、今回の現場条件に合わせた詳細検討を実施しました。さまざまな検討を重ね、ジャッキストロークの2倍の昇降量を確保し、撤去時および運搬時の部材の位置を調整する横行装置を備えて、作業条件に合った工法が完成しました。

2. 3度の試験施工で設備を改善
発注者様の意向もあり、3度の試験施工(延べ約60日)を実施しました。実際の撤去部材と同じ寸法、同じ重量の模擬鋼製屋根を製作し、道路の縦横断勾配も実際の高速道路の勾配に合わせました。またトレーラの傾きの調整方法など、現地での撤去作業を再現しました。昼間の試験施工に加え、夜間にも試験施工を繰り返し、本番に備えて改善を重ねました。



利用した機材

- 機材名:
- ワイヤー吊式ジャッキ

- 機材名:
- 縦横移動用ジャッキ

- 機材名:
- 水平耐力板
関連サービス紹介
半世紀以上の実績と技術力。
新幹線の輸送や橋梁工事などを通じて、日本の交通インフラを支えます。