生成AIの急速な普及など、デジタル社会の実現に向けて国内の電力需要が増大しています。また、脱炭素化に向けて再生エネルギーが拡大するなか、電力安定供給の観点から、調整電源としてのLNG発電設備の役割が高まっています。
当社は、国内外で調達される大型機器の海上輸送をはじめ、港からの輸送、搬入・据付工事まで、建設工程に合わせた統合サービスを提供します。
特徴
1. 緻密な計画による港湾作業と輸送作業
大型機器を荷揚げする港湾の選定、岸壁での大型クレーンの設置計画、港湾から建設現場までの輸送路調査と検討、一般道の輸送に必要な許認可取得などの緻密な計画を立案します。また、これらの計画に基づいた安全・確実で建設工程に合わせた輸送を実施します。



2. 多様な機材を使用した確実な搬入作業
輸送された発電機器はタービン建屋内に搬入、オンベース(※)されますが、タービンのサイズや重量、設置場所の高さや方向は発電所によって異なります。
当社では、パワージャッキシステムをはじめ、スライド装置、ステージジャッキ、ターンテーブルなど、多岐にわたる機材を所有。これらを組み合わせることで、困難な作業条件においても最適な工法を見出し、独自技術による安全・確実な搬入・オンベースを実現します。
オンベース:基礎上に機器を載せること。



3. タービン据付工事まで一貫施工
オンベース後の発電機とタービンは、精密に位置調整しながら組み立てを行います。
輸送、搬入・オンベースにとどまらず、据付工事まで一貫して施工することで、お客様のニーズに応えます。


利用する機材例

- パワージャッキシステム(油圧リフター)
- 油圧ジャッキにより上昇、走行機能により水平移動する機材です。主に重量物の荷卸し、搬入作業に使用します。最大600トン/門の能力を有します。

- パワージャッキシステム(上部)
- ステージジャッキ(下部)(大型油圧式ユニットジャッキ)
- 重量物を載せて上昇・下降させる機材で、高所への搬入作業や橋梁架設に威力を発揮します。
地震荷重、作業水平力を考慮した設計となっており、複数台使用時の同調機能も備えています。