NIPPON EXPRESS NXエンジニアリング株式会社
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MOTOMU ISHIZAKA 石坂 究 2015年入社/中部支店(工事)
普通科 卒

新卒時は、陸上自衛隊に入隊し4年間勤務。その中で取得したクレーン免許を活かして重機を扱う仕事がしたいと思い、当社に入社。現在は、作業指揮者として、トレーラやクレーン、スライドレールなどの車両・機材を駆使しながら、重量品の輸送から据付まで一貫して担っている。

PAST

2018年/中部重機建設支店 工事課
社会的影響が大きな 新幹線輸送で得た貴重な学び

3年目に初めて、N700系新幹線輸送プロジェクトに参加。新幹線を製造する工場から保管する倉庫へ特殊な輸送車両を用いて運ぶというもので、夜間に一般道路を封鎖した上で40km以上もの距離を運ぶというミッションだった。16両編成の車両を1日2両ずつ、8日間かけて輸送するという過程で、夜間にも関わらず多くの方が見学に来たのをよく覚えている。当然、事故が起こった時の社会的影響は非常に大きい。そのため輸送前、輸送中、輸送後、「車両に傷がないか」「台車が確実に固定されているか」など、十分すぎるほど綿密な点検を繰り返した。そんな中担当した車両の舵切りで、内輪差を意識しすぎて、あわや交差点を曲がりきれない事態に。しかしその瞬間、即座に先輩が手際よくストップをかけてフォローしてくださり、問題なく曲がることができた。不測の事態が起きた際は落ち着いて対応する大切さや、凡事を徹底することが安全の近道であることを、先輩方の背中から学んだ。

2022年/中部重機建設支店 工事課
風力発電施設の据付に 班長として従事

入社7年目に某所の風力発電建設プロジェクトに参加。それまでに風車の輸送は経験していたものの、風車の据付(組立)は未経験だったが、4〜5人の組立班の班長を任せてもらった。風車は海外製ということもあり、デンマーク人のSV(スーパーバイザー)と仕事をすることになったが、言葉の壁もあり、意思疎通がままならない。文字通り試行錯誤の末、翻訳アプリと身振り手振りでSVとコミュニケーションを取りつつ、着実に風車を組み上げていった。言葉がわからなくてもなんとかなるものだなと、自信がついた。
風車上部は高さ約80mで足がすくむような高さだ。そこに上がり、風の状況などを見ながら地上の1200tラフタークレーンに合図を送り、数十mにもなるブレード(プロペラ)部分を持ち上げていく過程は、ダイナミックの一言。最初は風の強い高所に怖さを覚えたが、それよりも使命感が勝り、夢中で業務を進めるうちに無事、完了。クレーンの操縦者に「合図がわかりやすかった」とも言ってもらい、達成感も大きかった。世界的に、今後のカーボンニュートラル実現に欠かせない風力発電施設を取り扱う責任の大きさも感じ、人間的にも成長できたと思う。

2024年/中部重機建設支店 工事課
上司のサポートのもと 心置きなく育児休業を取得

入社9年目に2人目の子供を授かるも、最初は職場に迷惑がかかると思い、育児休業を取得するつもりはなかった。そんな中、会社から、取得を勧められたことをきっかけに考えを改め、育児休業を取得することに。実は当時、新設の工場に大きな装置を設置するプロジェクトの作業指揮者として現場に張り付いていた。そんな状況で育児休業の取得を決意できたのは、業界でもNo.1の呼び声が高い、敏腕の元技能長である上司が、自分の仕事を引き継いでくれたからだった。上司は「ここも危なそうだ」「これもあった方いい」などと、自分が伝えたこと以上のことを読み取ってくれたため、この上なく心強かった。育児休業中は子どもと多くの時間を過ごし、父親として我が子の成長を間近で見られるという貴重な経験ができた。夫婦で育児を分担する重要性を実感するとともに、男性社員も育児休業が取得しやすい職場環境をつくっていれた会社に感謝した。

NOW

2025年/中部支店(工事)
作業員を束ね 親方としての役割を全うしていく

現在も引き続き、変圧器、風力発電、新幹線などの重量品の輸送・据付に従事している。そして、その大半を作業指揮者という責任あるポジションで携わらせていただいている。作業指揮者は現場の親方と同義。あらゆる工程の段取りを行い、作業員に的確な指示を出すことで、現場全体の安全かつ効率的な作業を牽引していく。この重責を担う上で最も大切にしているのは、先輩から教えていただいた「段取り八分」という言葉。耳慣れた言葉だがその意味は深く、どんな小さな仕事も段取りを怠ると失敗すると肝に銘じている。また、起承転結を意識して相手にわかりやすく指示ことも現場をリードするために欠かせない。さらに、目の前の作業に集中しすぎず、一つ先を考え行動することをも大事にしている。これらはほぼ全て、優秀な先輩方に教えていただいた受け売りであり、そういった方々と仕事ができることを誇りに思う。

FUTURE

今後のキャリアについて
仕事の領域を広げながら 新たなチャレンジを

これからチャレンジしたいのは、さまざま資格・免許の取得だ。特にけん引免許の取得は、重量品を輸送する際にトレーラを使う機会が多いため、自ら運転できるようになれば現場で描くプランに選択肢が生まれると感じている。何より仕事の幅が広がるだろう。今後は、リニアモーターカーなどの車両輸送プロジェクトをはじめ、新たな輸送・据付プロジェクトのスタートがいくつも予想される。さらに運転手の高齢化や担い手不足なども懸念されているため、できる限りプロジェクトに貢献できるようになっておきたい。また、環境配慮型エネルギーとして日本はもちろん、世界各地で注目されている洋上風力発電施設の需要は、今後ますます高まっていく。陸上風力発電で培った技能・ノウハウを活かして、洋上風量発電プロジェクトに挑戦したいと思っている。

運べないものは、ない そして、その先へ